月末の急ぎの送りを何とか済ませ、ボザール・ミューの米田民穂さんの個展最終日に滑り込む。米田さんは友人でもあり、私が尊敬する画家でもある。最近出版された伊集院静さんとのコラボレーション絵本「ノボッチと木」「峠の天使」を購入し、サインしてもらう。内容、絵、装丁、印刷いずれも素晴らしい。本が売れないといわれる時代、文学やアートが生き残る1つのスタイルを感じさせる本だ。全ページカラーで1,300円はお値打ちではないだろうか。本の話をもうひとつ。ずいぶん前にタイトル買いしておいた「水曜の朝、午前三時」という本を読む。これが胸を打つ話だった。タイトルからして著者は私と同世代の方かなと思っていたが、案の定そうだった。恋愛小説という事でバカオヤジと若い子の不倫の話かなんかかなと思っていたがとんでもなかった。せつなく胸がしめつけられた。私と同世代の方のみならず若い方にも読んで欲しい。お奨めです。それにしてもこのタイトルはうまい。ご存知の方も多いだろうが、サイモン&ガーファンクルの名盤のタイトルだ。それだけではなくサイモン&ガーファンクルというミュージシャンの持つある種の匂いを象徴する言葉でもあった。私はいまだに大ファンなのでどんな本であれ買わずにはいられないですよね。
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